活動リポート(視察活動の報告)

大島淡紅子

2013年1月24〜25日
危機管理に関する調査特別委員会の行政視察

 

窓から見えるスカイツリー
文京シビックセンター(区役所・ホール・展望室などから成る総合施設)から見る東京スカイツリー
日程
1月24日
8:50 新大阪駅発
11:23 東京駅着
11:48 後楽園駅着
12:00〜45 昼食(@文京シビックセンター)
13:00〜15:00 東京都文京区議会視察(@文京シビックセンター)
15:23 後楽園駅発
15:32 東京駅着
17:08 小田原駅着
17:15 宿泊場所着
1月25日
9:00 宿泊場所発
9:30〜12:00 小田原市役所視察
12:45〜13:30 昼食(@小田原駅周辺)
14:08 小田原駅発
16:30 新大阪駅着(解散)
会議室
文京区議会委員会室。ビル全体をグリーンと木材で統一
東京都文京区議会

目的

  • 区議会地震等災害対策本部設置要綱
  • 区議会地震等災害対策行動マニュアル
  • 区議会での地震等災害時の運用訓練

感想:災害対策本部設置後、議会独自で本部を設置することは珍しいので伺ったが、区議会議員の中にも賛否両論あるようだ。しかし、被災地では議員が個々に行政に訊ねるので、議長を本部長とした命令系統の一本化で情報収集や行動が整理されることはよい。しかし、行政側本部に議会代表者が入ることも考えられる。今後の検討課題だ。

小田原市議会議場
小田原漆器の市章「梅」を配した、小田原市議会梅型ドーム議場。寄木細工のペーパーウェイトもあった
神奈川県小田原市役所

目的

  • 防災ネットワークシステム

感想:小田原市は、昨年3月に地域防災計画を見直した。100人規模の宿泊体験訓練や、3カ所の帰宅困難者用避難所設定、海底の形状から想定外だが、津波対策も民間38施設と協定締結している。正確な情報収集・伝達のため避難所に6名の職員を配備。また市内20カ所の地下埋設型耐震性貯水槽は、太い管路が水圧減で遮断弁が降り100tタンクとなる。災害用指定井戸も841カ所ある。緊急交通路・輸送道路の確保のため標示が各所にあった。また防災情報システムは職員とベンチャー企業が共同でシステムを構築し、コストを抑えた。

  • 災害時要援護者支援対策(マニュアルも踏まえて)

感想:昨年3月に支援マニュアル策定。これは、「公助」に特化したもの。市は個人情報保護の壁に当りながらも、所在マップを作り、救急要請カードの活用をめざしている。横浜市や三条市の「逆手挙げ方式」(名乗り出た支援不要な人をリストから除く)も検討しているとのこと。

  • 小田原再生可能エネルギー事業化検討協議会

感想:環境面・経済波及効果・市民事業者の積極的参加・災害対策などの複数の観点から。「太陽光発電屋根貸し事業」「市民参加型メガソーラー事業」を247事業者出資の株式会社で運営。2月から始動。