活動リポート(視察活動の報告)

大島淡紅子

2013年8月28〜29日
産業建設常任委員会の行政視察

 

バリィさんに抱きつく大島淡紅子
今治市のゆるキャラ「バリィさん」腹巻は今治タオルです
日程
8月28日
9:20 JR新神戸駅集合
9:42 新神戸駅発 (昼食は車中食)
12:38 今治駅着
13:15 今治市議会着
13:30〜15:30 今治タオルプロジェクト視察(@今治市議会)
15:45 今治市議会発
16:07 今治駅発
17:12 松山駅着
17:30 宿泊場所着
8月29日
7:30 宿泊場所発
10:00 梼原町役場着
10:00〜12:00 環境モデル都市の取り組み視察(@高知県梼原町役場)
12:00〜13:00 昼食(@梼原町 農家レストラン くさぶき)
13:00 梼原町発
15:30 松山空港着
18:05 松山空港発
18:55 伊丹空港着(解散)
今治市議会
今治タオル本店の入口に敷かれているマットもタオル
今治タオル本店。40社のブランドタオルのみを販売。「5秒以内にタオル片が水中に沈む」という厳しい品質

目的

  • 今治タオルプロジェクト

感想:今治は、製造品出荷額1億円超、タオル生産の他に造船・精油・食品など四国一の工業都市だ。特にタオル生産は国内最大。しかしバブルの影響で、91年に500社で生産量5万tあったものが、現在100社で1万tに減少。国も支援してくれないことから、ピンチをチャンスととらえ、研究・議論を重ねた。世界的なクリエイティブディレクターを招き、希少価値・ブランドを売り出す方向に転換!厳しい条件をパスしたものに、ブランドマークが付いている。またタオルマイスター制度のみならず、タオルソムリエ資格制度も設置。

行政は、財政支援だけでなく、つなぎ役として頑張った。行政マンの「意欲」が成功のカギになった端的な例である。

高知県梼原町役場
梼原町役場の全形
町役場

目的

  • 環境モデル都市の取り組み

感想:6月に宝塚で講演された那須さん(梼原町環境モデル都市推進室)と再会した。

梼原は2年前に朝日新聞で知った町だ。人口3,700人の小さな町が、ここまで理想を追求しているかと感動した。町を紹介するホームページのトップタイトルがいい。「○○町」でなく「雲の上のまち ゆすはら」ですもの♪

だから、この目で実感したかった。風力発電・水力発電・ペレットボイラー発電・バイオマス発電・地中熱発電そして太陽光発電。ふんだんにある自然エネルギーを活用し、2050年までに自給率100%をめざす。

小水力発電
小滝の左側が発電所

これは町財政100年の計から生まれた発想。先人たちが100年後の町民の姿を思って植林したのと同じで、脈々と受け継がれたものだった。

この町の方向性は、「できるだけ住民の意思で」。住民アンケートで95%の支持があった風力発電に始まり、環境、健康、教育を中心とした町を作るため、結成した委員15人をドイツやスイスに派遣した。

また地産地消を重要視。特に7年前から公共物は、すべて地元の材木を使う。町役場の建物はもちろん役場の表札、職員の名札も!ホテル、まちの駅も木を多用。デザインは役場と同じ隈研吾。世界的な建築家が、なんと橋まで作っている!

この梼原は、町立学校はエコスクール。昼間は電気不要。LEDを使い、太陽光発電。そして体育倉庫まで木製。自然と共生する町だ。