議会リポート

2012年12月14日

質問項目
  1. 長尾幼稚園新築計画について
    1. これまでの計画の経緯
    2. 説明会において出た、住民の質問や意見の概要と市の回答は
    3. 今後住民に対し、どのように進めていかれるのか、また事業スキームは
  2. 子ども委員会について
    1. 子ども委員会設置の経緯
    2. 初めて開催された子ども委員会の成果と改善点は
    3. 子ども議会との関係は
    4. 子ども委員会が継続されるかどうか

大島 淡紅子

おはようございます。ともに生きる市民の会の大島です。ちょっと声が変ですが、また聞き取りにくいと思いますけれども、御容赦ください。

それでは、今回2点にわたって質問をさせていただきます。

まず、

  1. 長尾幼稚園新築計画について

私も時々長尾幼稚園のほうへは行かせていただくんですけれども、園舎は保健室や園長室もない市内随一の狭さです。年長さんはプレハブの仮設園舎を使用し、ことしの入園式でも初めて園舎を使われたんですけれども、遊戯室のほうには年少さんは入れない状況で、教育環境にも悪影響を及ぼしています。その上、耐震基準を満たしていない建物で安全性にも大きな問題があり、早急に対策を進めねばなりません。

また、長尾幼稚園が移転することで、生徒数が増大し続ける長尾小学校の校庭にゆとりができ、また今後、同じく狭小な体育館の建てかえも円滑に進めることが可能となります。

このように、長尾幼稚園新築計画は、在園児だけでなく小学校関係者や地域住民の悲願であったと言っても過言ではありません。私も移転新築計画には期待をしておりました。

11月10日、計画についての3回目の住民への説明会が開催されたので、私も傍聴をさせていただきました。40名強の参加がありましたが、厳しい御意見の続出で、新築計画を歓迎という雰囲気からはほど遠かったと言わざるを得ません。市教委は、そのとき出た質問を持ち帰り、12月1日、再びコミュニティの役員会で改めて回答をされました。しかし納得できるものではないと、ある自治会では全382世帯中9割の350世帯、873名もの計画反対の嘆願署名を集めておられます。なぜこのような事態になったのかを検証し、問題解決に努力すべきと考え、質問に取り上げました。

そこでお尋ねいたします。

    1. これまでの計画の経緯
    2. 説明会において出た、住民の質問や意見の概要と市の回答は
    3. 市は今後住民に対し、どのように進めていかれるのか、また事業スキームは

どう考えておられるのか、お答えください。

続いて、

  1. 子ども委員会について

です。

子どもの意見表明や参加は子ども権利条約12条にもうたわれており、子どもが自己肯定感をはぐくみ自己実現をしていくためにも、学校、家庭、社会の構成員としての役割を果たしていくためにも、また成長の過程の人間関係づくりにも欠かせません。ですから、子ども議会の開催、首長との懇談会の開催だけでなく、子ども計画、子ども条例策定時に子どもが意見表明をする、また、公園や児童館の建設、運営に子どもが参加する自治体もあります。委員となり社会参加していく、その過程で子どもはエンパワーメントし、大人は子どもの力に確信を持つ意識改革につながります。

しかし、子どもの参加は子どもの権利でやる、この認識が不十分であれば、大人、学校、行政による子どもの取り込み、見せかけ、お飾りに終わります。

2007年に制定された宝塚市子ども条例は、施策推進条例ではありますが、第14条子どもの社会参加の促進には「市は、子どもが社会の一員であることを認識し、市政等についての情報及び意見を表明する機会を提供するとともに、子どもの意見を市政等に反映するものとする。」と明記しています。宝塚市では、子どもの意見表明や参加という趣旨で、既に子ども議会やミニたからづかが開催されています。

そこでお尋ねをします。

    1. 子ども委員会設置の経緯
    2. 初めて開催された子ども委員会の成果と改善点は
    3. 子ども議会との関係は
    4. この子ども委員会が継続されるかどうか

をお答えください。

以上で1回目の質問を終わります。

中川智子 市長

大島議員の御質問に順次お答えをしてまいります。

まず、子ども委員会についてのうち子ども委員会設置の経緯についてですが、本市では、子どもの意見表明や社会参加を目的として子ども議会を実施していますが、より一層、子どもの意見を市政に反映するとともに子どもの社会参加を推進するためには、子どもが運営の主体となり、時間をかけ、先進都市の状況を調べるなどの取り組みが必要であるため、子ども委員会を設置したものです。

次に、今年度の子ども委員会の成果と改善点についてですが、意見発表会を含めて6回の委員会を開催しました。開催ごとに子ども委員に、理解できたか、楽しかったか、積極的に参加できたかなどについてのアンケートを実施した結果、毎回、高い評価となりました。

また、10月21日の意見発表会における子ども委員へのアンケートでは、楽しく発表ができ、自分たちの意見を市長など多くの方に伝えることができたなどの意見が多くありました。保護者や学校関係者などへのアンケートでは、真剣で積極的であり大変よかった、子どもたちが中心になって進行し、市へ意見を述べるこのスタイルはよい雰囲気であったなどの意見がありました。

子ども委員会からいただいた意見書については、よいまちづくりのため、宝塚を美しいまちにするため、学校を楽しくするため、それぞれ子どもの視点でのすばらしいアイデアがありました。このことから、子ども委員に、子どもの自主性、主体性を尊重した子ども委員会に参加してよかったという達成感を持っていただけたと考えています。

また、改善点については、子ども委員から、意見交換や意見書をまとめる時間が少なかったという意見が多くありましたので、来年度に向けては、開催回数をふやすなど対応を検討していきます。

次に、子ども議会との関係についてですが、子ども議会は、市内の小・中・高校を3年ごとのローテーションで学校の代表として参加していただいています。夏休みを利用した2日間の学習会で、子ども議員がそれぞれの意見をまとめ、当日の発表は議会の議場をお借りして議会形式で実施しています。

子ども委員会は、グループ活動を基本としてテーマを定め、意見交換や施設を見学したり市職員から説明を受けるなど、視野を広げ、グループとしての意見をまとめ発表するものです。

子ども議会及び子ども委員会は、子どもの意見表明の機会を提供し、子どもの意見を市政等に反映するという趣旨は同じですが、それぞれ実施方法に特色を持たせ、子どもの社会参加の機会をふやすものです。

次に、今後についてですが、子どもの意見を市政に反映するため、子どもの社会参加や意見表明の機会をふやす必要があることから、引き続き、両事業を実施してまいります。

教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたします。

井上輝俊 教育長

大島議員の教育に関する御質問にお答えします。

長尾幼稚園新築計画についてのうち、まずこれまでの計画の経緯についてでありますが、1963年に建築された現園舎は老朽化が著しく、施設の安全確保が必要であること、また待機園児の急増により2004年から設置している仮設園舎の解消を目的とし、2004年度から園舎の建てかえ計画の検討を始めました。

当初、現敷地での建てかえを検討しましたが、敷地が狭く、工事期間中の園児の安全確保を初め、日照の減少、騒音等による教育環境の確保が難しく、また、仮設園舎の建築による費用負担の増加等の問題があるため、2007年度には現敷地での建てかえではなく、山手台東1丁目の市有地に移転、新築する計画を検討しました。当該計画地は、敷地面積が広く日照、景観等にすぐれていること、また建てかえ期間中の仮設園舎が不要であり、工事期間中の園児の安全が確保できるため、計画地での園舎新築を決定しました。

次に、説明会において出た住民の質問や意見の概要と市の回答についてですが、本年11月までの3回の説明会では、園舎建設予定地が幹線道路に面しており、かつ幼稚園の進入路が傾斜のあるカーブにあることから、車両が敷地に出入りする場合の方法、路上駐車など交通の安全性や運転者のマナーの問題、園児や保護者の出入りについて歩道を走る自転車との危険性の問題等の安全対策に関する御質問があり、敷地への出入りについては、安全確保のため車両と歩行者の出入口を分けることや車、自転車、歩行者に交通安全の啓発を徹底するなど、安全対策についてお答えしています。また12月の説明会では、幹線道路の渋滞問題や周辺での交通事故発生の御質問に対しましては、道路部局で信号や交差点の改良を検討していることや宝塚警察署調べによる交通事故発生件数をお答えしています。

次に、市は今度どのように進めていかれるのかについてですが、現計画地での建設に関して、これまで住民の皆様からいただいている御質問や御要望を十分に踏まえ、できる限りの対策を行いたいと考えています。

事業のスケジュールとしましては、2013年3月議会に工事請負契約締結案件を上程し、議決をいただいた後、工事に着手し、園舎の完成後2014年1月には園舎を引っ越し、在園児の卒園式は新園舎で行いたいと考えています。

以上です。

大島 淡紅子

それでは、2回目の質問をさせていただきます。

まず、長尾幼稚園の移転の計画のことについてですが、住民の方たち、それから市とのいろいろやり取りの中で問題点が見えてきたんですが、大きく4つあると思うんです。それについて1つずつちょっと検証していきたいなというふうに思っております。

まず、1つ目の問題です。住民との合意形成という問題です。

住民への説明が長尾小学校区の住民さんにのみされていた。一番最初に説明を山手台の方たちが聞いたときには、本当にことしの4月に聞かれ、それでもう9月から工事に入りますよということだったので、ええっ、ちょっと待ってくださいよということで説明会をされた。その説明会を開かれますよということも、2回目までは本当に期間が短過ぎて、突然やっぱり用事をキャンセルすることができないというようなこともあって参加者すごく少なかったので、余りきっと反対ということが伝わらなかったんじゃないかなというふうに思っています。

2011年9月議会、たぶち議員が長尾幼稚園の建てかえについてという質問をされているんです。そのときの教育長答弁で、現在地から山手台東1丁目の市有地に移転、新築する計画で、既に地域の皆様に事業概要、開設時期等について説明をいたしたところでありますというふうに議会にも説明をされているんですけれども、この点について理由とか見解があれば教えてください。

北芝芳己 管理部長

ただいまおっしゃいました平成23年9月議会でのたぶち議員への答弁でございます。この内容につきましては、当初、平成25年4月開園を予定いたしておる中で説明をさせていただいたということでございます。その時点では平成25年4月という予定でございましたけれども、この内容につきましては、当初、長尾幼稚園の新築に関しましては認定こども園を計画するというようなことで検討してまいったところでございますけれども、その後、その検討内容につきましては長尾幼稚園舎の建てかえということで見直しをしたものでございます。

そういったことで御説明をさせていただいたところでございまして、地元の説明会のことでございますけれども、平成20年にはふれあいコミュニティの長尾地区のほうに説明をいたしておるものでございます。この時点では当初、平成25年4月開園の予定で事業を進めたいといったことで説明をいたしておったものでございますけれども、その後、先ほど申し上げましたように計画を見直したところでございますので、その後の計画等につきまして具体的に説明をさせていただきましたのは、本年の4月から山本山手のコミュニティ、まちづくり協議会のほうを窓口にさせていただいて説明をさせていただいているところでございます。

これまでに、先ほどもお話がありましたように5月、8月、そして11月、12月にそれぞれ説明会をさせていただいたという経過でございます。

大島 淡紅子

それではお聞きしますが、幼稚園に校区はありますでしょうか。

北芝芳己 管理部長

幼稚園の園区は特に定めてございません。

大島 淡紅子

幼稚園には園区というのがないんですよね。だから、長尾小学校の校区であればふれあいコミュニティ長尾のほうに御説明するのは当然だと思うんですけれども、もちろん、今度引っ越しをされるところは山手台地域ですから山手台のほうに御説明して当然だと思うんですが、その辺の見解はどういうふうに思われますか。

北芝芳己 管理部長

今おっしゃいましたように、山本山手のコミュニティ、まちづくり協議会の方を窓口といたしまして各自治会に説明をさせていただくということで考えてございまして、各自治会と申しますと平井山荘の自治会、山本自治会、宝塚山手台自治会、それから切畑県営住宅自治会、そして山手台東自治会が含まれてございますが、そういった形で説明させていただくということを実施しておるところでございます。

大島 淡紅子

直前になって説明するというのはやっぱりちょっとおかしいんではないかというふうに思います。地域の財産として学校というのはありますし、幼稚園もこれから子育てということですごく大切に思っておられる思いの詰まった場所なのに、やっぱりちょっと大きな問題があるのではないかと思います。

それともう一つ、開発ということに関して少し聞きたいと思います。

今、873筆、住民の90%の方が計画反対ということで署名がもうでき上がっているんです。今度また教育長のほうにもお持ちするような計画になっていますけれども、その反対理由として、先ほど少し案内ありましたけれども、何せ予定地の前面の市道3259号線は勾配がきつく、かつカーブに面し、非常に見通しの悪い環境にある出入口となっているということ、それから2つ目には、自動車送迎時の路駐等危険性が高い。それから3つ目ですが、現在でも自動車と歩行者の接触事故が何件か起きているんですけれども、園の設置開発で今後の危険性は増すんじゃないか、つまり開発がふえるので、これから開発されたときにもっと住民がふえていくので、自転車の台数がふえていくんじゃないかということを懸念されております。

これは、宝塚市が開発事業者になるんですが、宝塚市が開発事業者として説明責任を果たしたというふうに私は言えるかなというふうに思うんです。これ、このまま、先ほどのスキームもお聞きしましたが、3月議会には上程されてということですので、押し切ってしまうということは、一般の開発業者に対しても調停とかいろいろ話し合いをされたりあっせんをされたりということをしておられる市として、それを押し切ってしまうなんて民間事業者に示しがつかないと思うんですが、この辺はいかがお考えでしょうか。

北芝芳己 管理部長

地元の説明会についてでございますけれども、先ほど申し上げましたように、具体的には5月から山本山手のコミュニティの方々に説明をさせていただいてございます。その中で、先ほどおっしゃいましたように、開発まちづくり条例によりますそういった手続をしっかり受けとめて説明を行っていくということで、私どもは地元の方々にそういった説明をいたしまして、そして3回目の11月10日でございますけれども、この時点で私どもがさまざまな御意見をいただいたものにつきまして、その対応策につきまして、12月1日でございますけれども、まちづくり協議会の幹事会のほうでそういった取り組みの方針につきまして具体的に説明をさせていただいております。

11月10日の時点では確かに各自治会の方々から多くの意見をいただいてございます。そのときに、今後のことにつきましてでございますが、このそれぞれの対応策につきまして今後、市の対応策を順次役員会のほうで説明させていただきながら、その中で具体的なことについて検討していこうと、こういった形でお話をいただいているところでございます。

以上でございます。

大島 淡紅子

その場でもやはりちょっと納得できないという御意見が出されたと思うんです。それは私も伺っておりますので、その後また少し質問をしていきたいと思います。

それから、2つ目の問題なんですが、やっぱり安全性、特に出入口についての安全性についてお話をしたいと思います。

実は私、そのちょうど西側、ここが今度予定地になるところです。西側のここにちょうど交差点があるんです。T字路になっていまして、長尾小学校からぐっと上がってきた交差点があります。ここから今度予定されている出入口のところまで写真を撮ってきたんですが、実は撮ってきたんですけれども白黒なので物すごくわかりにくいと思いますが、一応お示しします。80メートルぐらいなんです。

これが、向かい側にジオの新しいマンションができました。予定地があるところはちょうどこの裏側です。交差点に立つとこういう感じです。ちょうどこう走ってきて、ここにマンションの出入口があるんですが、ここまで走ってきて、それからその後、急にカーブします。そしてすぐ入口に入ります。この間わずか、大体40キロで走って7秒で、目視して入口があるなとわかるのが本当に直前です、出入口の。物すごくわかりにくいのでお示ししてもわかりにくいかもしれませんけど、急に曲がり角から出入口が出てくるということです。

そういうカーブに、しかも勾配のついたカーブすぐのところに公共施設の出入口があるということを道路政策上どういうふうに見解を持たれるか、一応お話ししていただけませんか。

土橋壽雄 都市安全部長

民間の場合でも、よく敷地の形態で交差点から近傍に駐車場を設けられる場合があります。当然、できるだけ交差点から離れた出入口が望ましいわけですが、建物の立地の関係、敷地の形状、そういったものも当然影響しますので、道路政策上、必ずしもそういった立地がだめであるというふうなことはなかなか難しいのではないかと考えております。

大島 淡紅子

民間だったらそういうふうに言えると思うんですけれども、公共の施設でこれから子どもたちが通園していこうというような場所、仕方ないんじゃないかというふうには絶対言えないと思うんです。出入口の直前でカーブをして、しかも勾配がついている。

私も、10時ごろにこの地点に立っていたんです。そうしましたら、9時から10時ぐらいにかけてずっと見ていたんですけれども、もちろん信号が変わってすぐにはブレーキは踏まれないんですが、信号が変わっていないときでも、カーブになって大変見通しが悪いんですが、だれもブレーキを踏まないんです。だから大変危険な場所だというふうに認識しています。

ちょっと渋滞ということも考えさせてもらいました。渋滞長の調査によりますと、先ほどの長尾小学校から上がってきたところのT字路の交差点で、大体8時半で渋滞は解消されます。渋滞が解消されるんですけれども、今度は、やはり急いでおられるということで、渋滞がないばかりに、申し上げたようにブレーキを踏まないでカーブをかあっと曲がっていかれる。スピードを出されているんですね。その調査の表も見て分析をしてみたんですけれども、通過時間がどんどん短くなっていく。通過時間を調査されているんですが、通過時間が短くなるということはスピードがどんどん上がってきているということです。スピードを上げて通過される、ブレーキも踏まないという、こういう現状があります。

また、交通量の調査の数字を見させていただくと、8時台で550台その交差点のあたりで通過をされるんですが、9時台になりますと少し減ります。350〜400台。それから10時台になりますと今度は300〜450台、つまり1秒に大体1台前後通過するぐらいの計算となります。

ただ、このときに、毎日大体予想される幼稚園のほうに入ってくる車というのは、多分ごみ収集車もしくは障がいのあるお子さんを送ってこられる車とか、それから調子が悪くて病院へ行った帰りに入ってくる車、配慮の要るお子さんについては多分、登園時間9時までに入られると思うんですけれども、調子が悪くなられた方たちというのがこの時間帯に入ってこられるんじゃないかなというふうに思います。そのときが、先ほど申しましたが渋滞が終わってスピードが上がっている、そういう時間帯になっております。

これを少し解消するためには、昨日の質問にもありましたけれども、道路に少し細工をするという、交差点を過ぎたところで速度抑制のための舗装、少しがたがたするような舗装とかいうのがあると思うので、その辺をまた考えていただいたらいいかなというふうに私は思っています。

それから、事故のことを少し申し上げたいと思います。

これ、私も警察のほうで事故を調べてもらいました。2009年から大体、先ほど申し上げた交差点をちょっと上がって、ここにコミュニティのココセンターというのがあるんですけれども、コミュニティの拠点があるところから大体平井の交差点のところまでを調べていただいたんですが、こういう状態であります。大体ここら辺はみんな追突ぐらいですね。交差点の特に手前というのは追突だというふうにおっしゃっていました。

星印、ここにあるのが死亡事故です。これは、バイクが上がっていくときに曲がり切れなくて向こうへ転倒されたところをトラックにひかれてしまったということで、ここに死亡事故の箇所があるんです。

問題なのはここなんです。これが、ちょうど入口のところで実は事故があったんです。これはなぜか。4年の間だけですから1回あったんですが、これは朝の時間帯です。これはどういう事故かというと、ちょうど敷地内に進入しようとしていた車両に対して自転車が突っ込んだということで、けがはなかったというふうにおっしゃっていますけれども、やっぱりそういう事故があるんです。

一番この方たちが懸念されているのは自転車事故、今、自転車を利用される方が非常にふえておられるということです。アシストつきの自転車ができたおかげで、こういう傾斜のある住宅地では自転車はもう絶対無理ということだったんですが、今はたくさんの方が乗っておられて大変自転車がふえている。それを非常に心配されております。

今の自転車事故ということを考えて、あえて事故の可能性が高いところに入口を持ってくるということに関しての見解はいかがでしょうか。

北芝芳己 管理部長

今おっしゃいましたように、私どもも警察のほうの意見を聞いてございます。確かに道路がカーブしておりまして坂道でございます。そういったことから、そこの道路の通行車両が幼稚園への進入口におきまして先ほどおっしゃるように車の出入りについて危険性があるのではないかという御指摘を受けまして、私ども検討いたしてございますが、園への進入通路につきましては歩行者の入口、そして自動車の入口、これは分離して、車の進入時におきましては車が歩道をふさぐことのないように敷地内に車を取り込むという計画でございます。そういった歩道をふさがないように、そして幹線道路につきましては駐車しないように、そういったことの対策がまず必要であると考えてございます。

それから、自動車の出庫時でございますけれども、自転車、歩行者に危険周知をするためにパトライト、そしてまたカーブミラー、こういった物を出入口に設置するという考えでございます。

それから、車の出入りでございますけれども、これにつきましてはすべて左折で入る、そして左折で出ると、こういった形を原則を絶対守っていくということにもちろんいたしたいと思います。

それから、通常、幼稚園の場合は、通園につきましては保護者と同伴でございます。車での通園については原則認めてございません。ただ、先ほどおっしゃいましたように、確かに体調の悪い場合あるいはどうしても車で来なければならないという特別な理由がある場合には、園長が許可する場合がございます。その場合につきましては、当然、先ほど言いました敷地内に車がすぐ入れるような形をとっていきたいと思っております。

それから、自転車の問題でございますけれども、私どもも警察のほうにもその意見を聞いてございます。説明会のときにも地元の方から、水路にふたがけをして、そこに自転車が通れるようなスペースを設けたらどうかという御意見もございました。しかしながらこれにつきましては、やはりある一定箇所のそういった自転車通路というのを設けるのはかえって危険であるというふうに御意見をいただいております。

自転車の安全対策につきましては、十分交通安全のマナーを守っていただくように、そういった啓発をしていくということを取り組んでいきたいと、このように思っております。

以上でございます。

大島 淡紅子

自動車では来ないようにということで、もちろん自動車の台数は少ないというふうに見ておられると思います。

一つ、幼稚園の園舎のこのブルーの部分ですが、ここに調整池があるんです。ここの周りに調整池を管理するための道路があるんですが、これの管理者はどこになっていますでしょうか。

北芝芳己 管理部長

調整池でございますけれども、上下水道局のほうの管理になってございます。

この件につきましては私どもも検討をいたしました。敷地の北側にございます調整池でございますが、その周りに管理用の通路がございます。その管理用通路を通って予定しております敷地のほうに入れないかということも検討いたしましたが、その幅員につきましては十分にはございません。

また、仮にその通路を通行して敷地に寄りついた場合、道路と敷地との段差が3メーターから4メーター前後ございます。その段差を解消するためにはスロープを設けなければなりませんし、敷地の利用計画につきましては制限がかかります。

そういった高低差があるということと、それから管理用の通路については幅員が十分にはございません。そしてまた山手台東1丁目の信号のすぐそばに位置するものでございますから、敷地北側の進入路ということにつきましては非常に困難であると、このように考えてございます。

大島 淡紅子

今おっしゃった進入のことに関しては全然困難じゃないです。ここ、長尾小学校から上がってきたら真正面に出入口があります。そこを1回、信号でとまって入れば、より安全に進入できるわけです。ちょうど見通しも物すごくいいところです。ですから、中の工事用道路を一方通行にし、そして園舎の2階から出入りするということも考えられるんじゃないかと思います。スロープをつくってずっと下におりて行動するというのでなくて、やはり同じように2階に出入りということを考えていただきたいというふうに思っております。

また、市教委もきっと何回か行かれると思うんですけれども、すぐそばに長尾小学校の北側の進入路がありますから、長時間駐車されるときにはそこにとめておけばいいことだと思います。

私も、警察の関係者の方何人か、交通関係の方やそれ以外の方にも聞きましたが、どう考えてもやっぱり進入路が危ないところにあるからぜひ山側のところに入口を持っていってもらいましょうというふうに、オフレコですけれども、そういう話はしておられました。どう考えてもやっぱり危ないところに入口を持ってくるべきではないというふうに思います。

それから、あと3つ目なんですが、子育て支援の観点からの問題を少し考えていきたいと思います。

先ほど、同じ9月議会のたぶち議員の質問のお答えなんですが、女性の就労機会の増加や昨今の経済情勢の悪化による共働き世帯の増加により、待機児童が増加しており、認可保育所の開設が相次いでいる状況であります。特に山本地域では待機児童が増加し、希望する認可保育所に入れない状況となっているということです。また、長尾幼稚園が建設される山手台地域では、マンション建設等により今後、待機児童が増加することが予想されます。

このような状況のもと、本年3月に出された宝塚市行財政改革推進委員会最終提言書においても市立幼稚園の新たな役割が示されており、教育委員会としましては、少し抜かしますが、幼稚園単体ではなく、ふえ続ける保育所待機児童の対策や保護者のニーズを踏まえ、預かり保育や3年保育の実施などについても再度検討しているところであり、国における幼保一体化を目的としたこども園構想も視野に入れ、この構想に符合した施設の可能性についてもあわせて検討しているところでありますというふうに述べておられます。

それから、11月18日の決算特別委員会の委員長報告においても、長尾幼稚園の園舎建てかえ工事のことについては、年内に見通しがわかるように庁内協議中、認定こども園も視野に入れて検討している、場所については長尾小学校の道路を挟んだ北側と決定云々というふうになっております。

このこども園構想というのが私たちにとっては突然消えてしまって幼稚園の預かり保育ということになったんですが、今の経済社会情勢とかいろいろ見たときに、若い女性の就労ということを意識してやっぱり考えていかれる中で、本当にこれでいいのかどうかということも私は思っております。

ことし始まりました預かり保育ですが、長尾幼稚園を見てみますと大体、1日平均3人前後なんです。今のふえ続ける待機児童にこれで本当に対応できているのかなというふうに思います。それと園児数も、2008年からは159名、169名というふうに物すごく莫大にふえたんですけれども、その翌年からは139名、131名、134名、大体130名程度になっている。園児が減少していったとき、つまり幼稚園でなくてやはり保育所機能が望まれるというときに、ここを例えばこども園にする、保育所のほうに転用する、それから、これからまた施設の複合化ということも考えていくと思うんです。

なかなか高齢者施設というのはちょっと難しいかもしれないけれども、今、仁川なんかでは高齢者の施設と一緒になって建てていこうという、そういう複合化も考えられるとしたとき、車の送迎ということが基本にある保育所とか高齢者施設は不可能だと思うんです。こういう方向に、子育て支援という観点から本当にいいのかなという問題があると思います。

それからもう一つは、最後にまちづくりの観点からですが、出勤時に慢性的に渋滞があって本当にいらいらして困っているということをまずコミュニティの方たちは絶えず思っておられると思うんです。今の状態では道路拡幅とか新たにもう一本バイパスをつくるとかいうそういうことがほとんど見込めないというふうに考えたときに、そうではなくて、やっぱりエコな生活環境ということを考えていかないといけないと思うんです。つまり、車を使わない、そのまちの中だけでなるべく用が足りるようなそういうまちづくりということ、自己完結型のまちづくりというのを目指していかなければならないんじゃないかというふうに考えます。

自動車を使わない世界で、バスが今も通っているんです。バス路線が山本から五月台の途中、一番てっぺんのところに五月台四丁目だったか、そこまで行くバス、それから中山のほうは、中山から五月台まで行って、つながっていないんです。それぞれ折り返しちゃうんです。ですから、中山の側に行こうと思うともう一回乗らないといけない。さらにまた運賃がかかってしまうというような状態になっているんですけれども、この点、今ちょうど開発の途中なんです。だから、宝塚市の山手台線一本化ということで、山手台中山台線ということで、これ、ぜひ考えていただきたいと思います。中山台と山手台をつなぐということで、それぞれ足りないところを補完すればいいわけです。

高齢になってもやっぱり地域で暮らしていけるということを目指していくことが必要、それともう一つは、子育てしやすいまちづくりというのが人気で、これから発展していくまちだと思うんですよ。今まで宝塚の開発されたところは住宅しか考えていなかった。もちろん保育所なんかもないので、今、雲雀丘のほうの地域の人たちは保育所を何とかしてくれというふうにずっとおっしゃっておりましたよね。子育てしやすいまちというのがやっぱりまた若い人が来ますので、ずっと回転していく、そういう生き生きしたまちづくりというのをこれから考えていかないといけないと思うんです。

特に、山手台地域というのはすごい人気なんです。フェイスブックのいいねじゃないけれども、ああいうクリックしていくというところでも見ていただいたらわかるけれども、物すごくアクセス数の多い地域だし、開発で売り出したらほとんどすぐに売れてしまうというような、そういう人気の地域ですから、それをそのまま高齢化に持っていくんではなくて、くるくると回っていくようなまちを考えていくということが大切じゃないかなと思うんです。

今ちょっと見ていただいたらよくわかると思うんですけれども、黄色く塗っているところが山手台で、もう開発が終わったところです。販売も終わったところです。白いところが半分残っているんです、まだ。この辺、今造成しています。この辺が高層が建つんじゃないかなと言っているところです。完成時は3,246戸、人口は約1万1,700人になると言っているんです。2年後に造成工事完了で、もう終わってしまうんですよ。ですから、今やっているのはちょうど1,716戸で52.9%、ちょうど半分なんです。

ですから、今この中にあるものというとスーパーがあるんです。デイサービスセンターもあります。しかし、医院ができました、一つ。医院ができたけれども、実はちょっといろんな御事情があって今閉めておられる。だから、病院に行くにも、それから郵便局へ行くにも全部どちらかに車で出て行かれるんです、皆さん車を使って。この状況を何とか改善する、そういうこと、やっぱり地区計画とか用途地域の変更とか、市がかかわっていったら今のうちだったらまだいけると思うんですよ。もう逆に今しかないと思うんです、早い話。

だから、ぜひ阪急バスとか阪急不動産と協議をしていただきたいと思うんですが、この辺はどうお考えでしょうか。

秋山守 技監・危機管理監

山手台につきましては、阪急バスさんが一応阪急不動産と協議をされていまして、開発の進展にあわせてバスルートの整備が行われるというふうに考えております。したがいまして、今造成中の東側の斜面部分の造成にあわせて、その進捗にあわせてバスの交通関係が整備されるというふうに考えております。

また、中山台とのルートにつきましては、中山台のほうから山本のほうに直結するルートも最近ふえてきているんですけれども、その需要に対しても中山台のほうからいろんな形で要望をいただいているような状況でございます。

今後、それをさらにネットワークでバス網を整備できるかどうかについては、バス事業者さんのほうにもいろいろと皆さん方の要望について今後お伝えしていきたいというふうに考えています。

大島 淡紅子

ぜひよろしくお願いします。

それで、バスもこの中、今開発している、新しく今度開発されるところに入っていくというふうにちょっと聞いているんですけれども、長年にわたって県住のほうからバス停を何とか県住の近くに持ってきてもらえないかと思うので、その辺もあわせて考えてください。

でも、この中身は、今この問題点、長尾幼稚園の移転に関して問題点が幾つあるかということで、その中から解決方法を見つけるために今質問をさせていただいています。

結局、言いたいことは、今まちづくりに対してこの方たちは物すごく熱心なんですよ。阪急不動産にも実はいろいろかけ合ったりとか、そこまでされているんです。そういうまちづくりに熱心な市民たちを敵に回しちゃいけないと思うんです。せっかく一生懸命頑張っていいまちつくろうと思って、この方たちのひいては資産価値を上げるということにもつながっていくことですから、物すごく頑張っている、そういう市民たちを絶対敵に回さないようにしてください。

きのう実は私、市民カレッジで松本先生のほうからお話を聞いてきたんですけれども、そのときでも、議論と納得の行政を目指すことがこれからの新しい行政のあるべき姿だということをおっしゃっていましたので、ぜひお願いいたします。

それから、今度は子ども委員会について伺いたいと思います。

最後に、引き続き両事業を実施するというふうにおっしゃっておりましたけれども、今の担当課の体制で大丈夫でしょうか。

小坂悦朗 子ども未来部長

現在、子ども政策課のほうで子ども議会と子ども委員会を運営してございます。

本年度に実施いたしました子ども議会につきましては、事前学習会を7月4日及び7月23日に行い、意見書をまとめて8月23日に子ども議会を実施いたしてございます。また子ども委員会につきましては、7月14日の第1回から10月21日の第6回及びその間にグループ活動1回を挟みまして、その中で子ども委員みずからが運営、発表するテーマ、発表内容と、また方法などを決定するとして取り組んでまいりました。

市職員のみですべてをサポートすることは難しく、また子どもの思いを引き出すため、講師、ファシリテーター及び大学生等のサポーターの皆さんの御協力をいただいたことから意見書の作成までできたものと考えてございます。

したがいまして、今後とも子ども委員会につきましては、サポーター等の協力を得ることにより、子ども議会との両事業を現体制で実施してまいりたいというふうに考えてございます。

大島 淡紅子

少しその辺が少ない担当課の中でうまいことできるかなと思って心配をしていましたが、頑張ってやっていっていただきたいと思います。

それから、子どもの意見を市政等に反映するということなんですけれども、子どもや市民なんかに対して出てきた御意見というのはどういうふうな形でフィードバックされるのかとか、あと実現可能なそういう御意見はあったのかどうか、教えてください。

山下稔 副市長

子ども委員会には、たくさんのすばらしいアイデアといいますか御意見を取りまとめていただいて御報告をいただいております。それにつきましては、現在、市としての回答をするために準備をいたしておりますけれども、おおむね1月中には御回答させていただきたいと思っておりますが、あわせまして、その御意見、そして市の考え方、回答等につきましては、一つの活動報告書というような形で取りまとめてデータとして残していきたいと思っております。その内容については、ホームページを中心にアップしますとともに印刷物としても公表をしていきたいと思っております。

いろいろな御意見をいただいております。その中で、できるだけそれぞれ実現に向けて取り組みを庁内的には検討を既に開始いたしております。いろいろな御意見の中で、例えば健常者と見えても障がいのある方への理解を深めるための無料冊子の配布をするべきではないかという御提案をいただいております。これにつきましては我々のほうも担当部のほうで至急に検討を加えておりまして、来年度には啓発パンフレットをつくりまして導入、実施をしていきたいというような方向で今、結論も既につくっておりまして、子どもさんにはお答えをしていこう、そして新年度から取り組みたいというふうに考えておりますし、もう一つの御意見の中で、子ども花壇を地域や学校ごとでつくるという意見がございました。子どもたちが、花壇づくりあるいは花の育て方をみずから体験しながら育てていこうという御意見でございます。

私ども、既に地域のほうでは花壇を管理しております。大人の方々の地域団体がございますから、そういう方々と一緒になって子どもたちと手づくりでつくっていく花壇というのを今後挑戦していきたいということで、団体の方の御協力を得ながら、子どもたちにも指導しながら、一緒に地域の花壇が1つずつふえるような、そういう仕組みも新年度は挑戦をしたいということで、大人のほうの団体にも声かけをしていきたいなというふうに取り組みを進めたいと思っております。

そういうことを含めまして、できるだけ実現をふやしていきたいということでの回答をつくって、その全体を活動報告としてまとめたいと思っております。

大島 淡紅子

ありがとうございました。

決して、一番最初に申し上げましたけれども、お飾りとかそういう形にしないで、やっぱりパートナーとして、子どもも一人の市民であるということを念頭に置いてそういう取り組みをしていっていただけたらというふうに思います。実際にそうやって実現するというのはすばらしいことだと思いますので、ぜひお願いします。

活動報告のほうも、士別市とか青森市では1回ごとの簡単な議事録を起こしているんです。短く要点をまとめて一人一人の意見を載せているので、これを載せることによって、また子どもに対しての大人の意識の改革にもつながるし、ああこんなこと言ってるんだというふうに思えるし、それから子ども委員、これからまた募集していくために、自分も頑張ってみようかなと思えるようなことにつながるんではないかと思うので、その辺も、最後の報告だけじゃなくて、ちょっと途中の議事録も今後載せるということも少し考えていただけたらと思います。

最後に、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの子どもの参加に関する意識調査2012年、意識調査をされたんですね。そこの中で石巻の小学校6年生の子が書いている意見がすごくすばらしかったので、ちょっと皆さんに御披露したいと思います。大人が知らない子どもの気持ちや子どもから見た復興、大人と子どもが力を合わせればできることは無限大にあるはずです。なので、大人の方は子どもを信用して、復興を目指す仲間に入れてほしいですという御意見です。これで質問を終わります。