議会リポート

2013年3月19日

大島 淡紅子

請願第19号「長尾幼稚園の安全確保と地域に根ざした幼稚園となることを求める請願」について、請願項目3の採択への賛成の討論を行います。

この請願は、2007年から進められている長尾幼稚園園舎新築計画が、移転地域である山手台住民には昨年までに一度も説明が無く、昨年5月・8月・11月と3回の説明会が開かれたにもかかわらず、住民に十分な理解を得られていないまま、進められようとしたため、12月21日に山手台自治会380世帯中約9割の350世帯・873名の署名をつけ、市から提示された市立長尾幼稚園園舎移転計画には反対の嘆願書が、市と市教委に提出されたという経緯があり、その後議会請願となったものです。

市は、「開発まちづくり条例に規定される対象住民ではないため、説明していなかった」と言っていますが、開発まちづくり条例12条でいうところの

  1. 区域の認定されたまちづくり活動団体
  2. 工事車両の通行する自治会

に該当しています。しかも、昨年5月の説明会も、まちづくり協議会役員が計画を知り、市教委に説明会の開催を求めるまで市教委は気付かなかったという、大変お粗末なもので、協働のまちづくりを標榜する宝塚市においては、今後このようなことがない様お願いをいたします。

狭く、老朽化で危険な元園の一刻も早い建て替えは、多くの市民の願いです。 今後は、しっかりと園周辺の安全の確保に努め、地域に愛される地域住民が積極的に関わりたくなるような、幼稚園をめざして頂くことを願い、賛成の討論といたします。

請願第19号 審議経過・結果

2月21日
提案説明(本会議)
3月4日
説明と質疑(文教生活常任委員会)
一部採択(項目3について、全員一致)
委員会での審議(宝塚市議会のページへ)[PDF]
3月19日
一部採択(項目3について、全員一致)(本会議)

大島 淡紅子

請願第20号「人権感覚とモラル欠如の議員に対し厳正なる対応を求める請願」について、請願項目1・2の採択への賛成の討論を行います。

この請願は、1月28日の毎日新聞夕刊で、「在日差別で婚約破棄」という記事を見た請願団体の方たちが、裁判記録を閲覧され、訴訟となっている男性市議が、宝塚市議会太誠会所属の佐藤基裕議員であることを知り、私たち宝塚市議会の取るべき態度を問うておられるものです。

佐藤議員は、委員会の質疑の中で「私が主張している政治的スタンスが、相手若しくはご家族に不利益になると考えたので、結婚を前に進めることを止めた」と述べています。しかし、それは質疑のやり取りの中で、女性への思い遣りではなく、自身が結婚することにより政治家としてやっていけるかという不安からだということが判明しました。だから、女性の祖父が在日韓国人であることを理由に、結婚を取り止めたのです。これは、明らかに国籍や出自を理由として、結婚を前提とした交際を解消しています。また結婚を前提とした交際を解消する過程において、女性の人権を踏みにじった態度をとり続けたことも、裁判記録で明らかになっています。

1996年3月人権尊重宣言都市となった宝恷sは、2007年3月に市民の意見を聴いて、第2次宝恷s人権教育及び人権啓発基本方針を策定しました。この中で、同和問題・外国人の人権問題でも、子どもの結婚時の対応で、まだまだ市内でも差別が根強く残ることが、市民意識調査結果で示されており、「このように、依然として残る結婚や就職などにおける差別事象など看過できない現実があり、教育と啓発をより一層発展させていかなければなりません」また「外国人に対する理解を深め、偏見や差別解消に向けた取り組みが必要です」と述べられています。

市民の健全な生活のために、差別の問題解決に努力すべき公職にある市議会議員が、自ら結婚差別を行い、そのことで1人の女性の人生に深い傷をつけてしまったことは許しがたく、議員を辞することで責任を取るべきです。

私にも同年代の女の子がいます。私が親なら、一生許せない事象ではありますが、先ずは辞職をし、その後の対処の仕方は今度こそ「ご自分」で考えて頂きたい。これは、先輩としてお願いしたいと思います。

以上、賛成の討論と致します。

請願第20号 審議経過・結果

2月21日
提案説明(本会議)
3月5日
説明と質疑(総務常任委員会)
一部採択(項目1及び項目2について、全員一致)
委員会での審議(宝塚市議会のページへ)[PDF]
3月19日
一部採択(項目1及び項目2について、賛成多数)(本会議)
各議員の賛否(宝塚市議会のページへ)[PDF]